知っておきたいウッドデッキの材料について
最近の「ウッドデッキ」と言っても、木材自体材質の違いが大きく「3つ」あるのって知っていますか?
天然木の「松」や「杉」って素材の違いではなく、もっと大きく材料の違いがあります。
そこでここからは簡単に初めてのウッドデッキの素材選びのお手伝いをさせていただきます。
ウッドデッキっていつからあるの?
ウッドデッキっていつからあるの?
ウッドデッキは2005年くらいからガーデニングブームとともに一般住宅にも設置されることが多くなりました。
現在では、若いご夫婦の新築住宅にほしいエクステリア商品の「3種の神器」となっています。
3種の神器とは?
1 物置 これはどうしてもほしいですね。永遠のNo1!
2 カーポート やはり車があるなら屋根がほしいですね。屋根があると何かと便利です。
3 ウッドデッキ 最近はこれです。カーポートかウッドデッキの2位3位争いです。
1,2は変わらず、3位は以前までテラス屋根でしたが、現在は住宅の構造自体に屋根形状を持たせた住宅も多くなりウッドデッキが逆転し3位に入るようになりましたね。
素材ごとの違いってなに?
素材ごとの違いってなに?
1 天然木材
2 樹脂木材
3 その他
今回は素材を大きく3つに分けて「価格面」「耐久面」「施工」「メンテナンスのしやすさ」を解説していきます。
天然木材
天然木材は大きく2つに分かれます
1 ソフトウッド系
2 ハードウッド系
ではこの2つ何が違うのでしょうか。
簡単に説明すると木材の密度の問題です。
明確にどの密度でハード、ソフトと決められているのではないですがね。
密度が高いということは中身が詰まっているので非常に重たいですね。詰まっているので、水の浸透もなく害虫にも非常につよい耐久性のあるウッドデッキとなり、これがハードウッドと呼ばれるものです。
であれば天然木ならハードウッド系がいいことになりますが、密度が詰まっているつまり加工が非常にしにくいので素材自体が固くビスを打つにも一苦労です。
プロでも施工にはてこずります。素人ではなかなか難しいでしょう。さらに密度が詰まるということは、非常に育つまでに年月がかかる故に高価なものになるということでもあります。
ただし、ハードウッドの良いところはもちろん耐久性が抜群です。ほんとに長持ちしますよ。
注意しなければいけないのが、ウッドデッキが腐って朽ちる場合、どこから朽ちるのか?それは日の当たっている床面ではなく、柱や梁の部分ですね。なぜなら日光に当たらないからで湿気にいつもさらされます。
意外と安いデッキ材でも、日当たりのいい場所であれば3年は持ちますが、柱の部分はぼろぼろで歩けないので取り換えてほしいと依頼が多いものです。
もし柱をハードウッドにすると加工も非常に難しく、価格も高価なものになるはずですので、天然木材でのウッドデッキをお考えのお客様は、柱の素材が何であるか、十分に吟味してご購入する必要があります。
逆にソフトウッドというのは、SPF材(パイン材)ホームセンターでよく販売している、DIYでできるようなデッキキットです。非常に低価格で加工のしやすいのが特徴ですが、プロが施工する商品ではありません。DIYでしょうか。あくまでも数年間使うという割り切りでご購入されるのがよろしいかと思います。借家の庭に2,3年しか使わないのに、高価なハードウッド系のウッドデッキを付けるのは無意味ですからね。価格は安い、耐久性はない、施工はしやすいが、メンテナンスは塗装も頻繁に塗装もしなければいけないので割り切った使い方がよろしいかと思います。
樹脂木材とはどのようなものでしょう?
2010年ごろに台頭してきた素材で「樹脂(ポリプロピレン等)と天然木材の粉を混ぜ合わせ加工したものです。
樹脂の腐りにくさと木材の風合いの「いいとこどり」をしたのがこの「樹脂木・人工木」となります。
最近ではこちらの素材が、一般住宅での使用は85%を超したといわれます。
もし近隣にウッドデッキがあるなら「よーく」見てください。角の部分に樹脂のキャップがついていたら、樹脂木のウッドデッキです。ぱっと見はわかりません。
よっぽど天然木にこだわりのある方でない限り、現在の主流は、樹脂木デッキとなっていますので、かなりの確率で樹脂木デッキだと思います。
この樹脂木には「4つ」の最大のメリットがあります。
1 樹脂材が含まれているので非常に腐りにくい
2 色は多少褪せるが塗り替えの必要なし
3 柱がアルミ材のため、腐らない
4 工業製品の為、施工性がいい
つまり完全に天然木のデメリットを打ち消してしまいました。現在では価格もこなれてハードウッドのウッドデッキよりも安くなりました。価格のデメリットもなくなってしまいました。
もちろんホームセンターで販売しているようなSPF材のキット物のデッキ材を比べれば高いですが。その為、爆発的に市場を塗り替えていきました。本当にすごい勢いでしたね。
施工も工業製品の為、天然木を扱ったことのない普段カーポートや物置を組み立てているような職人さんでも何も抵抗もなく組み上げることができます。デッキ材自体も中空の為、施工性が格段に上がりました。
ただしこちらの商品が素人にできるかといわれれば「できます!」とは言い難いですね。デッキの大きさにもよりますが柱の土台の水平を取り柱を垂直に立てるというとなかなか難しいものです。
組み立て説明書もプロ仕様で細かな説明は省力されていますので、よほど施工に自信がある方でないとお勧めはしておりません。
もしDIYに興味があるなら、YKKAPやLIXILや三協アルミなどもメーカーサイトに行くと組み立て説明書を見ることができますので確認してみるといいでしょう。
あくまでも上記のメーカーの商品はキットものではないので、必ず加工が必要となります。物置のようにドライバー1本でできるものではありません。
第3の素材
そして最近の第3勢力
MINOというメーカーの「彩木」です。
こちらの材料はアルミの心材にウレタン樹脂を巻きその上に塗装をしたモデルです。この塗装は非常に質感の高いもので3層塗装で陰影を出した木目出し仕上げになっています。
もちろん腐らないですし、カビも生えません。
そして自重が軽いのも特徴の一つで、重量制限のある現場にも対応できます。
しかし最大の特徴は真夏に床材が熱くなりづらい点です。樹脂木や天然木に比べ3分の1程度の熱伝導率の為、夏は体感的な暑さは継続しないし、冬も冷たさを感じにくい点が特徴ですね。
価格面ではやはり高価な部類に入ります。樹脂木デッキのおよそ2.5倍程度でしょう。メンテナンスに関しては、水を吸収しないので汚れが非常にしにくく、拭き掃除で落とすことができるでしょう。
施工性は、完全プロ仕様の為、素人がキットもので施工しようというものではないですね。
まとめ
まとめ
価格 | 耐久性 | 施工性 | メンテナンス性 | |
---|---|---|---|---|
天然木(ソフトウッド) | 低 | 低 | 中 | 低 |
天然木(ハードウッド) | 高 | 高 | 低 | 低 |
樹脂木 | 中 | 高 | 高 | 高 |
第3のデッキ材 | 高 | 高 | 低 | 高 |
今回は3種類のウッドデッキの素材についてお話させていただきましたが、特に樹脂木材は最近の商材で実際に手に取ってみてみないとわからないなどの質感を確かめたいと思われるお客様も多いと思います。
そこでウッドデッキ工事専門店では、「キロで現地見積を申込された方限定で、樹脂デッキ(YKKAP)のカットサンプルを無料プレゼント!」しております。
実際ご確認してだければ、樹脂木デッキがなぜ市場の85%もあるのかが分かると思いますよ。
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