アルミフェンスを塗装するにはどうしたらいいですか?
先日、お客様からのお問い合わせで「フェンスの色が気に入らないので自分で塗りたいのですが、塗料はありませんか?」というものがありました。
確かに建物の外壁などはペンキがあるし、車には車用の塗料がホームセンターや専門店で売っています。
でも、アルミ製品用の塗料というのはあまり見かけません。ネットで検索してようやく見つけたのが車のアルミホイール用塗料でした。
これも完璧に仕上げるのはなかなか難しいようで、色々な意見が投稿されていました。
結果、フェンスやカーポートあるいは窓サッシなど家庭用のアルミ製品に色を付けるのは難しいようです。
では、アルミ製品の色はどのようについているのでしょうか?
アルミニウムはペンキなどの塗料で色付けされているのではなく、化学反応や電流などの力を利用して色が付いているのです。
詳しくお話しするととても難しくなるので、なるべく簡単にお話しします。
アルミ製品の着色
アルミ製品の着色
まず、アルミニウムがなにも表面処理されていない素地の状態だと、ピカピカ光るきれいなシルバー色です。
傷が付いていないステンレスのような感じでしょうか。
それだけでもスチール製品と比べて錆びにくい特性を持っているのですが、水溶性の液体にアルミニウムを付け込んで電気を流すことにより表面に酸化被膜というものができます。これを電解発色というそうです。
この時のアルミニウムや液体の種類、電気を流す時間の違いによって色が変化します。
化学反応で自然に色が出てくるんですね。正確にはアルミニウムに色が付くのではなくて、被膜に色が付くのですが。
また、最近はアルミ製品にも様々な色が出てきています。
色によっては酸化被膜の表面に小さな穴が開いているのですが、その穴に電気の力で着色させる方法もあるようです。これを電解着色と言います。
どちらにしても、もともと塗料を使わないので後付けする塗料もないのが現状です。
木目調フェンス
木目調フェンス
木目調のフェンスも人気が出てきています。
しかし、木目の色はアルミの被膜の色ではなく、人工的に木目のフィルムが貼り付けてあります。
これを塗るのも不可能だとは思いますが、最近のエクステリア商品のフィルムは昔のものより耐候性に優れているので、そう簡単には色あせすることもないのでそんなに心配することもないでしょう。
補修塗料
補修塗料
一部分に傷が付いた場合や小さなアルミプレートをなどに着色する補修塗料のようなものならあります。
でも所詮、補修塗料なのでフェンスなどの全体を色付けするのはかなり難しい作業ですし、塗料もそんなに安いものではないので経済的にも無理があるかと思います。
ということで、アルミフェンスの色を塗り替えるのはなかなか難しいので、商品を選ぶ際はある程度慎重に色をお考えになったほうがいいかも知れませんね。
フェンスのことはプロに相談が一番!
フェンスのことはプロに相談が一番!
これからフェンスを検討する場合も、一度プロに相談してみるとよいでしょう。
迷っていたことが意外と簡単に解決できるかもしれません。