カーポートを雪国で設置するなら積雪対策が必須
雪の多い地域でカーポートを設置する場合は、積雪対策が必要不可欠です。
水分を多く含んだ雪は重量があります。
通常のカーポートでは雪国の積雪量に絶えきれず、重みで破損してしまうでしょう。
また、カーポートの屋根の雪解け水が凍結し、つららとなって落下したり、雨樋が詰まって破損したりしてしまう可能性があります。
カーポートを雪国で設置するなら積雪対策が必須
カーポートを雪国で設置するなら積雪対策が必須
雪の多い地域でカーポートを設置する場合は、積雪対策が必要不可欠です。
水分を多く含んだ雪は重量があります。
通常のカーポートでは雪国の積雪量に絶えきれず、重みで破損してしまうでしょう。
また、カーポートの屋根の雪解け水が凍結し、つららとなって落下したり、雨樋が詰まって破損したりしてしまう可能性があります。
カーポートを雪国で使用するための積雪対策
カーポートを雪国で使用するための積雪対策
多雪地域でカーポートを設置し、安全性を確保するためには、次のような対策が必要です。
・1. 積雪強度が高いカーポートを選ぶ
雪国でのカーポート選びの基本は、積雪強度が高いものを選ぶことです。
カーポートの積雪強度のスペックは20cm・50cm・100cm・150cm・200cmといったように、耐えられる積雪量で表記されています。
多雪地域以外では、20cmタイプを使用するのが一般的ですが、もしもの大雪に備えて、50cmタイプを設置している家庭もあります。
垂直積雪量が100cmを超える多雪地域では、150cm・200cmタイプの設置が望ましいでしょう。
・2. 設置場所は建物との距離を考慮する
雪国でカーポートを設置する際は、カーポートと建物の間にある程度の距離を設けましょう。
建物とカーポートの距離が近すぎると、建物の屋根の上で凍結した雪がカーポートに落下し、
屋根材が破損してしまう可能性があるからです。
カーポートを雪国で使用する際のメンテナンス
カーポートを雪国で使用する際のメンテナンス
想定以上の積雪があった場合は、カーポートの雪下ろしを行う必要があります。
雪国のカーポートのメンテナンス方法で、気をつけるべきポイントは次の3つです。
・1. 後追い雪で雪が固まる前に雪下ろしを行う
カーポートの積雪強度は、新雪の積雪量を想定したものです。
新雪の比重は0.3と軽いですが、これが水分を含んだ雪となると、比重は0.5〜0.7にアップします。
新雪が100cm積もるのと、後追い雪によって締固められた雪が50cm積もるのでは、後者のほうが圧倒的に重量はあるというわけです。
積雪強度100cmのカーポートの場合、後追い雪で圧縮された締雪や、1度溶けて再び固まった粗目雪の積雪が45cmを超えるころには、カーポートの雪下ろしが必要です。
・2. 水で流さずに雪下ろし棒を使う
雪下ろしをする際は、T字の形をした長い棒「雪下ろし棒」を使って、地上からカーポートの雪を下ろしていきます。
カーポートの屋根の上の雪に、ホースで水をかけるのはやめましょう。
水をかけた場所がすぐに凍結し、余計重くなってしまうからです。
・3. 脚立を使ってカーポートの上に乗らない
カーポートの上や、脚立に乗ったまま雪下ろしをするのは避けましょう。
カーポートの屋根材であるポリカーボネートは、人の重みに絶えられる素材ではありません。
また、雪や凍結で足場が不安定なところで脚立を使用すると、転倒、転落事故を起こす危険性があります。
雪国でカーポートを設置するなら積雪強度100cm以上のものを選ぼう
雪国でカーポートを設置するなら積雪強度100cm以上のものを選ぼう
積雪量の多い地域でカーポートを設置する際は、最低でも積雪強度100cm以上のタイプのカーポートが必要です。
住まいの地域の平均積雪量よりも、ワンランク高いものを選ぶと安心でしょう。
ある程度雪が積もってきたらしっかり雪下ろし作業を行い、カーポートへの負荷を減らしてあげましょう。