シンプルモダンフェンスLiteでさりげないオシャレができる！？

デザイン

 YKKAP シンプルモダンフェンスLite（ライト）シリーズには3つのデザインがあります。3つと言ってもその構造はシンプルそのもの。 基本となる1型は笠木のみで横格子がないタイプ。2型は横格子が1本のタイプ。そして3型は横格子が2本入るタイプです。 一般的にアルミフェンスというと格子が縦や横に格子があったり、最近では木目調のパネルで目隠しできたりとオシャレなものが増えているのですが、この商品は「シンプルこそオシャレ」「無駄をそぎ落とす」といった感じでとても潔く、それが本当にオシャレに感じてしまうのは私だけでしょうか。 人間の心理的なもので、笠木があるだけでも十分に境界だと思わせますし、それ以上中には入ってはいけないんだなと感じさせるのでしょうか。特に1型を見ると簡単にくぐってしまえそうなのですが、これだけでいいんですね。

色

 シンプルモダンフェンスLiteの色は、カームブラックとプラチナステンの2色だけです。一本一本の部材が細いので色があまり目立たないかも知れませんが、カラーバリエーションも必要最低限に抑えていて、こちらもシンプルですね。

ディテール

 ここで、シンプルモダンフェンスLiteの構造と詳細を見ていきましょう。 この商品の構造はシンプルモダンシリーズの中の一つ『シンプルモダンポーチフェンス』という歩行補助用の手すりフェンスと非常に似ています。 

ポーチフェンスは手すりとしての強度を保つために太目の柱だったり傾斜地にも使えるようになっているのですが、Liteシリーズは境界フェンスですからとにかく建っているだけといった感じです。 シンプルモダン系の商品は比較的フラットな形状のものが多く、この商品もやはりフラットデザインで構成されています。上の図の①②は端部・中間部の納まりで、笠木も柱もカクカクしたモダンデザインです。特徴的なのは③のコーナー部で、一般的なアルミフェンスの場合、コーナー部にはコーナー継手というものが用意されていてフェンス同士を連結するようになっているのですが、この商品に関して連結させるのではなく端部を“つき合わせる”だけ。要は寄せるだけなので角度も関係ないし計画もしやすいですね。 継手部分を見ていきましょう。④⑤⑦をご覧ください。継手部分のビスがオモテに見えないように連結材は裏側に取り付けるように配慮されています。 端部には⑧のような樹脂製のエンドキャップがあります。

寸法

 上の図は、シンプルモダンフェンスLite3型の寸法図です。 柱と柱のピッチは2000mm（2m）に決まっているのですが、現地でカットできるので現場に合わせて必要な部材を取り寄せることになります。 高さに関しては1型・2型・3型で設定が違います。 1型は、高さ40cm、60cm、80cm。 2型は、高さ60cm、80cm。 3型は、高さ80cmのみとなっています。 この高さ設定に関しては、よく考えてみれば当然ですね。1型は横格子がないので低くしてもデザインが変わることはありませんが、2型と3型は横格子がある分低くすることができないので、高さに制限が出てきます。

 上の図は、各部材の断面図です。 笠木の幅は52mm、たて幅は30mmという超シンプルなものになっています。真上から見ればそこそこの幅ですが、横から見るとかなり平べったく薄く感じます。 そこにつく横格子はさらに細く、たて幅は26mmですからかなり細いですね。主張しない感じがとてもいいです。 柱に関しても、かなりの細さです。真正面から見た場合に22mmしかないわけですから、細いにもキリがあります！こんなに細くて倒れないの？と心配してしまうくらいですが、メーカーさんが強度計算して商品にしているのですから心配は無用です。大丈夫です。   ただ、この形状だとどうしても笠木をつかんで手すり代わりにしたくなるかもしれませんが、それは厳禁です。手すりのように使用するとフェンス自体にかなりの負荷がかかるので破損や変形の恐れがありますので絶対にやめてくださいね。 手すりにして使用するのであれば、先にもご紹介したシンプルモダンポーチフェンスをご利用ください。 フェンスの破損ということで考えると、2型や3型の横格子にプランターなどをぶら下げたくなるかもしれませんが、それもやめてください。先ほど書いた通り横格子はかなり細い部材です。アルミ製品はサビにはとても強いのですが、衝撃や重さに対する強さはあまりありませんのでプランターをぶら下げた瞬間に簡単にまがてしまったりしてしまうかもしれません。当然ですが、格子に足を置いて乗り越えたりもできないので、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では十分にご注意をしてくださいますようお願い申し上げます。