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投稿日:2015/08/02    更新日:2023/06/28

知ってて良かった!金網フェンスの仕組み




今回は、金網フェンスについてお話しします。


みなさんは金網フェンスと聞いて何を想像されますか?公園、学校、野球場のバックネットなどでしょうか。

一般住宅に取り付けしてあるのはあまり見たことありませんよね。何千件というお宅を訪問したことのある私でもあまり見たことはありません。

やはり金網フェンスというとデザイン的にはあまりいいものじゃありませんからね。どちらかというと意匠性というよりも丈夫さが売りのフェンスですからね。


さて、このネットフェンスですが一般住宅用のフェンスとは何から何まで違うことだらけです。


まず、素材はスチール(亜鉛メッキ)です。一般住宅用のフェンスは一部のスチールメッシュフェンス以外はアルミの形材ですよね。アルミとスチールにはそれぞれ長所と短所があります。



アルミフェンスの特徴



アルミフェンス


アルミのいいところは、「錆びない」こと。スチールと違って錆びないので長持ちしますし、塗装などのメンテナンスも必要ありません。それどころかヘタに塗装しようとしてもきれいに色が付かないと思います。アルミフェンスにもブラックやシルバー、ホワイトやブラウンといろんな色があるじゃないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、アルミニウムの着色は電解塗装です。電気が通っている液体の中にフェンスなどの形材を付け込んで電気を流す時間などを調節して色を決めていきます。ですから塗装自体の仕方が違うのです。


アルミフェンスの短所は「衝撃に弱い」ということ。衝撃に弱い理由は二つあります。


まずひとつめが、アルミニウム自体がスチールより軽くて柔らかい素材だということ。素材が軽くて柔らかいので加工などはしやすいのですが、その分簡単に曲がりやすかったり折れやすいものなのです。


もう一つの理由が、アルミニウムはスチールより高価な金属です。高価な金属なので、価格を落とすためにアルミ形材の肉厚は最低限の強度を保つ状態で極限までそぎ落としてあります。そうしないと高すぎてここまで普及しなかったかも知れません。


アルミが高価なのは、車のホイールでもお分かりだと思います。スチールのホイールからアルミホイールに変更するとかなり高いお値段になりますよね。



スチールフェンスの特徴



スチールフェンス


では、スチールのいいところは何かといいますと、「衝撃に強い」ということです。鉄の棒を曲げようと思ってもなかなか曲げられませんよね。思い切り地面に叩きつけたって音の割にほとんど曲がらないのではないでしょうか?その強度から公共のものにはスチールが使われることが多いです。道路標識、マンホール、歩道橋などもそうですよね。車のボディもそうです。固くなければいけないものでアルミでできているものはほとんど見当たりません。


ではそんなスチールの短所はと言いますと「錆びやすい」ということ。そうです。アルミと全く逆なんです。


スチールは錆びやすいので必ず表面をメッキ塗装や紛体塗装などでコーティングします。鉄の素地のままではすぐに錆びてしまうからです。


たまに工事現場で錆びた鉄の棒がたくさん落ちていたりしませんか?あれは錆びた鉄が捨ててあるのではなく、捨てた鉄がすぐに錆びてしまったものがほとんどだと考えられます。それだけ、鉄は錆びやすいのです。



金網フェンス・ネットフェンスの特長



ここで本題です。


金網フェンスについてですが、素材はスチールです。丈夫さがウリですからね。


でも金網フェンスの丈夫さの秘密はスチールという素材だけではありません。スチールの線材がひし形に編み込んであるその形状にあるのです。


金網フェンス・ネットフェンス


スチールの線材は一本一本でも丈夫なのですが、編み込んであることで衝撃を吸収する構造になっているのです。


みなさんも子供の頃、ネットフェンスにもたれかかったりとかボールをぶつけたりしませんでしたか?そんなことをしてもそんなに簡単にはフェンスが壊れたりしなかったと思います。


スチールの線材が編み込んであるというだけでも一般住宅用のアルミフェンスとは一線を画していますが、さらなる違いは何かと言いますと、金網フェンスには“本体”と呼ばれるものがありません。


アルミフェンス(スチールメッシュもそうです)の場合、フェンス本体・柱・キャップという部材に分かれて言います。みなさんは本体のデザインを見てどれがいいのかと判断されることが多いでしょう。


でも、ネットフェンスにはその本体がないのです。デザインもほとんどが菱形の金網ですし。あえていうのなら先ほどから話に出ている線材の部分でしょうか?


そう言われても、写真を見る限り上と下に桟があってその中に線材があるからそれが本体なのでは?とお思いになるでしょうが、上下の桟は胴縁という部材でこれは現場で組み立てるものです。


ですから、金網フェンスを部材ごとに分けると、柱、爪付上胴縁、爪付下胴縁、番線、鉄線、線材(菱形金網)といったところでしょうか?メーカーさんや機種によって若干違いますが、だいたいこんな感じです。


金網部分は必要m分がロールの状態で運ばれてきます。それを胴縁に引っ掛けながら取り付けていきます。


アルミフェンスと違ってそれなりの専門知識と施工技術が必要になるので大変なのですが、ベテランの金網職人さんが施工するとものすごいスピードで取り付けられます。それこそ、公共施設のフェンスは直線何百メートルといったところも多くありますので、そういった場所では金網専門の職人さんが工事をされます。


ネットショップキロではアルミフェンス・スチールフェンスの概算見積が出せます。

また、無料現地調査の申し込みもできますのでお気軽にご利用ください。


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