知らなかった!フェンスに裏と表があるって本当?
突然ですが、フェンスのデザインに裏と表があるのはご存知ですか?
カタログには表側のデザインしか載っていないので、取付が終わってから「裏側がこんなデザインだとは思わなかった」と思われる方がいらっしゃいますので、今回はそのお話をします。
フェンスの表と裏
フェンスの表と裏
フェンスは敷地を囲って外部からの侵入を防ぐのが大きな役割ですが、最近は木目調などデザイン的なフェンスが増えてきています。
フェンスのデザインをかえるだけで敷地全体の印象がガラッと変わりますからね。
しかし、そもそもフェンスのオモテ面を家側にするのか、外側(道路側)にするのか疑問に思ったことはありませんか?
カタログを見てフェンスのデザインが気に入ったから設置したとしても、残念ながら施主様は家の中からそのデザインを見ることはできません。
フェンスは外観を重視してデザインされていますので、オモテ面を外側にして取り付け無ければいけません。
(本来はどちら向きにつけても自由なのですが、裏側は簡素なデザインなのでかっこ悪いです)
ではウラとオモテでどのような違いがあるのでしょうか?
通常、境界線部分に多く使われる縦格子のものやメッシュフェンスからご説明いたします。
縦格子フェンス
縦格子フェンス
シンプルなたて格子フェンス(YKKAP レスティナフェンス20型)は表裏が存在せず、柱がどちらにくるか?だけが違いとなります。
スチールメッシュフェンス(YKKAP イーネットフェンス1F型)も縦格子フェンスの場合は裏表がまったく関係なく、左右どちらに向けても全く違いがないので分かりません。
ただし、メーカーのシールが貼ってある場合がありますので、出来ればシールがお庭側(家側)にくるようにするといいでしょう。
メッシュフェンス
メッシュフェンス
メッシュフェンスはどうでしょうか?
メッシュフェンスは一見ウラもオモテもないように思えますが、フェンスの上端と下端部分が折れ曲がっています。
通常はオモテからウラに向かって折れ曲がっていますので、これを間違えると取り付けられません。
鋳物フェンス
鋳物フェンス
次は鋳物(いもの)フェンスです。
画像は鋳物フェンス(YKKAP アーラスフェンス1型 /2017年 05月 31日 販売終了商品)です。
鋳物とは鋳型(いがた)にアルミの熔材を流し込んで型を取る手法で作られるものですが、この鋳物フェンスのほとんどにウラとオモテがあります。スチールメッシュフェンスと同じで、パッと見はどちらから見ても違いは分かりませんが、近くで見るとオモテ側は表面に凹凸がありますがウラ側は凹凸がほとんどなくツルッとしています。
木目調フェンス
木目調フェンス
次は一番気になる木目調のフェンスです。
木目調のフェンスはウラとオモテのデザインが大きく違うものが多くあります。
写真をご覧ください。
YKKAP ルシアスフェンスF02型(色:ショコラウォールナット)です。
左がオモテ側、右がウラ側それぞれからの見た目です。
オモテ側には木目調のラッピングがされていてとてもきれいなデザインですが、ウラ側は木目のデザインがないだけでなく、パネルを支えるための縦桟も見えている状態です。
並べてみたときに同じフェンスとは思えないかも知れませんが、こういう作りにすることでコストカットをして少しでも安く提供できるように、というメーカーさんの企業努力ということでしょう。
ただし、種類によってはウラ側からでも木目が見えるものがあります。
写真は、YKKAP ルシアスフェンスH02型(色:ハニーチェリー)です。
右がウラ側ですが、木目調のパネルが横桟と縦桟に直接固定されていますので、家側からでも木目の風合いを楽しむことができます。
竹垣フェンス
竹垣フェンス
ここまで、外側にオモテ面を向けて設置するフェンスを紹介してきましたが、なかには内側から見て楽しむことを目的としたフェンスがあります。
それは、樹脂製の竹垣フェンスです。
写真は、タカショー エバーバンブー15型セット 建仁寺垣です。
ご覧になっても分かるように、竹垣フェンスは植栽や岩などと一緒にお庭を飾ることが目的です。竹垣フェンスの中でも片面仕上げといって、片側しか竹垣の風合いを出していないものもありますが、坪庭にご利用になる場合は内側にオモテ面がくるように設置するのが普通です。
ちなみに、タカショーの竹垣フェンスは上で紹介したアルミ形材フェンスよりも色のバリエーションがとても豊富なので、簡単に紹介しますね。
左から 真竹、枯竹、さらし竹、紋竹、青竹、洗い青竹、京銘虎竹、京銘すす竹、京銘竹
さらに、京銘竹さらし竹、図面竹、図面竹さらし竹、趣さらし竹、趣ゴマ竹、古竹さび竹、古竹さらし竹、趣青竹、若竹・・・。
まだまだありますが、(竹垣フェンスの色は全部で22種類以上)ここらあたりでやめておきます。画質が悪くて分かりにくいかも知れませんが、本物の竹のような色合いですごくきれいですよ。
はじめの方でも説明しましたが、お客様が購入されて設置するものなのでどちら向きに取り付けても見た目以外は何の支障もありません。しかし、商品を開発するメーカーさんが目的に応じてより良いものを作っている以上、やはりその商品の特性にならって使用するほうがその商品の良い部分を発揮できますし、得策だと思います。