独立基礎工事代って、どうしてそんなに高いのですか?
みなさん、こんにちは。
キロの山内です。
今回は、フェンス工事の見積書によく出てくる『基礎工事代』についてお話しします。
フェンス工事の方法
フェンス工事の方法
そもそもフェンス工事には大きく分けて2つの方法があります。
1つめはブロック積の穴に柱を固定して取り付けるブロック施工。
2つめが今回のタイトルにある独立基礎施工です。
ブロック施工
ブロック施工は主に境界線などに使われることが多い方法です。
道路境界やお隣との境界線上には少なくとも1~2段はブロック積がされていると思います。
ブロックを上から見ると穴が開いていますのでその穴に柱を入れて固定します。
下の写真は当社の敷地内にあるフェンスです。境界線上に使われるフェンスは縦格子のものやメッシュフェンスが多いので柱も比較的細く、ブロック施工で対応することが多いです。
独立基礎施工
独立基礎施工は、ブロック積がない場所にフェンスを取り付ける場合や背の高いフェンスを設置する場合に使われる方法です。
最近特に多いのが目隠しフェンスを設置する場合です。
元々、メッシュフェンスなどがブロック上についてはいるものの外部からの視線が気になって、玄関の横やリビングの前などに目隠しフェンスを設置したいと思っても、ブロック積がなかったり柱が太くてブロックに建てることができないと地面に穴を開けて柱を立てて固定します。
独立基礎施工にも2つの方法があります。
一つは任意の大きさで地面に穴を開けて柱の周りをすべてコンクリートやモルタルを流し込んで固める方法です。
この方法だとコンクリートを大量に使うこととフェンスの高さを水平にするのが難しいのが難点です。
もう一つのは独立基礎ブロックを使用する方法です。独立基礎ブロックはフェンスブロックとも呼ばれ、地面の穴に流しこむコンクリートの量を減らすことができ、高さの調整がしやすいのでこちらが主流になっています。
下図は施工例です。ブロックを固定する際に周りにコンクリートやモルタルを流して固めます。
独立基礎ブロックは重い
独立基礎ブロックは重い
独立基礎ブロックはフェンスの高さや風の強さなどを考慮してサイズを変更します。
上の画像はその一例です。このブロックの大きさは180mm×180mm×400mm(幅①×幅②×高さ)で独立基礎ブロックの中では小さめのものです。比較的風の抵抗が少ない格子フェンスなどで背の高いものを設置する際に使われます。(真ん中の穴に柱を立てます)
ここからが本題なのですが、この大きさのブロックで重量はどれくらいあると思いますか?
見た目は小型犬くらいのものなので大した重さには見えないかも知れませんが、これで約25kgあります。25kgもあるブロックを何個も使って施工するのですから、独立基礎工事が大変な作業だということはお分かり頂けると思います。
ちなみに、主に使われる250mm×250mm×400mmのものだと約45kgもありますので、ブロックを運ぶだけでも施工スタッフが2人は必要になります。
また、これだけの重量のブロックですからブロック代もそれなりの経費になりますのでその分も考慮に入れていただけると幸いです。