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投稿日:2023/06/09    更新日:2023/07/14


目隠しフェンスはホームセンターの資材でDIY可能?後付け工事の費用と注意点




プライバシーや防犯の重要性が改めて注目されている昨今、「周囲から生活スペースを見られたくない!」と考える方も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みを解決するのにピッタリなのが「目隠しフェンス」です。
今回は、DIYでの目隠しフェンスの後付け工事について解説していきます!


この記事を読んでわかることは下記の通りです。



・目隠しフェンスとはどのようなものか

・目隠しフェンスをDIYで後付けする方法

・目隠しフェンスの設置を検討する場合の注意点





一般的なフェンス


そもそも一般的なフェンスと目隠しフェンスにはどのような違いがあるのでしょうか。

一般的なフェンスの役割


一般的なフェンス、というと枠組みが広すぎるかもしれませんが、基本的にあらゆるフェンスにおいて一番の役割は「境界を仕切ること」となります。
土地の敷地境界線はそのままではどこにあるのか分かりづらいため、フェンスを設置してそれを明確にするというわけです。
また、境界にフェンスを設置することで、不正侵入や動物の入り込みを抑制するなど、安全性の確保にもつながります。



目隠しフェンスの役割


目隠しフェンスは一般的なフェンスの役割はもちろん、「プライバシーの確保」の機能も備わったフェンスです。
パネルの間の隙間を無くす(極端に狭くする)ことで周囲からの視線をカットし、敷地の外側と内側を隔絶したリラックス空間を作り出すことができます。 また、パネルの隙間が少ないことで、風や砂ぼこりの吹き込みをシャットアウトする副次効果もあります。
ただ境界を仕切るだけでなくお庭を快適なプライベートスペースとして使用されたい方には、目隠しフェンスの設置がオススメです。




目隠しフェンスにはどのようなものがあるのでしょうか?それぞれの特徴を紹介いたします。

素材


(1)アルミ製

アルミ製フェンス


アルミ製目隠しフェンスは素材の特性上サビや腐食に強いため、長期間にわたり耐久性を維持します。
メンテナンスもほとんど不要なため、利便性が非常に高いです。
また、アルミ素材ならではのモダンなデザインの他、木調ラッピングを施したナチュラルテイストの商品もありますので、お好みに合わせて幅広い中から選択ができることも魅力です。



(2)樹脂製

樹脂製フェンス


樹脂製フェンスは木目や木の風合いが再現されたナチュラルなウッド調ながら腐食や害虫に強い特性があるため、天然木よりも長期間の使用に向いています。また、塗装や防腐といった定期的なメンテナンスも不要です。 天然木製の質感とアルミ製の耐久力をいいとこどりしたい方にオススメです。


(3)天然木製

天然木製フェンス


天然木製目隠しフェンスは、なんといっても自然な美しさが特徴です。
種類や色合い、木目のバリエーションが様々なので、こだわりのフェンスを作り上げることができます。
自然の素材なので塗装や防腐といったメンテナンスが定期的に必要となり、見た目上の劣化も早いですが、そこまで込みで天然木の魅力ともいえるでしょう。


デザイン


(1)横型(横格子)

横格子フェンス


最もポピュラーな目隠しフェンスといっても過言ではないのが、横格子タイプです。
適度に周囲からの視線をカットしつつ、外の様子を完全にシャットアウトするわけではないため、閉塞感もそこまで強すぎるほどではありません。
風通しや日光の通りも良いため、夏場が快適なのもポイント。



(2)縦型(縦格子)

縦格子フェンス


縦格子タイプは、機能面では横格子タイプと大きく違いがありません。
ご住宅の景観や周囲とのバランスを考慮に入れて、適した方をお選びいただくとよいでしょう。



(3)完全目隠しタイプ

完全目隠しフェンス


完全目隠しタイプは、名前の通り周囲からの視線をすべてカットするタイプです。
プライバシーや防犯の観点では圧倒的に優れていますが、反面、閉塞感が生まれてしまうことには注意が必要です。
また、風も通らず、太陽光も完全に遮ってしまうため、お庭をパーソナルスペースとして使用したい場合には設置環境を考慮して十分にご検討ください。



(4)ルーバータイプ

ルーバーフェンス


可動式のルーバーパネルを調整することで、目隠し幅を適宜調整できるのがこのルーバータイプ。
昼間はルーバーを開けてお庭で涼みつつ、夜には閉じて防犯対策をするといった使い方が可能です。
状況に応じて目隠しの調整を行いたい方には、こちらのタイプをおススメします。




目隠しフェンスのDIY


では、目隠しフェンスはDIYでの後付けが可能なのでしょうか? 結論から言うと、不可能ではありません。
ただしプライバシーの確保を目的とした場合には、DIYでは思ったような効果が得られないようなこともあるので注意が必要です。
DIYで目隠しフェンスの後付けを行う場合には、しっかりと目的と計画をもって取り組みましょう。


DIY可能なケース


背の低い簡易的なフェンス

DIYで目隠しフェンスを後付けする方法はいくつかありますが、いずれの場合にも背の高い目隠しフェンスというのは風の煽りをパネル全面で受けますので、それなりの強度確保が必要となります。そのレベルの工事となると一般的なDIYの範疇を超えてしまうため、あまり現実的ではありません。
DIYの場合には、計画時点から高さは低めで想定しておいた方がよいでしょう。



強度を求められない場所のフェンス

あくまでも自己責任とはなりますが、あまり風の強くない地域などであればDIYでも背の高い目隠しフェンスの後付けはできるかもしれません。
ただし台風などで倒壊するリスクを考慮しますと、ある程度施工の知識と経験を持ち合わせた方でない限り、オススメはできない内容となります。
また、背の高いフェンスは2m前後ある資材の持ち運びも発生いたします。DIYを検討の場合には、十分ご注意ください。



DIYで取り付けるメリット


費用を抑えられる

DIYで取り付ける最大のメリットは、やはり施工費用を抑えられるという点でしょう。
一般的にプロの施工業者に取り付けを依頼する場合、商品代とは別に施工費用がかかってきます。
例えば10m分のフェンスを設置する場合には、少なくとも4万円~7万円程度は見ておいた方がよいでしょう。
背の高い2段の目隠しフェンスの場合はさらに大掛かりな工事となりますので、8万円~10万円程度は必要となってきます。
フェンスを設置する長さによって増減はありますが、DIYならこの施工費をまるっと削減できてしまいます。



自分好みに仕上げられる

自分で好きな商品を選び、好きなように設置ができるのもDIYのメリットでしょう。
施工業者に依頼をする場合、商品も業者側で手配をすることが多いため、商品の選択肢は業者の用意できる範囲内となってしまいます。
様々なメーカー、様々なデザインの中からお気に入りの目隠しフェンスを探し出せるのは、DIYならではの魅力です。




では、実際にDIYをする場合にはどのような手順となるのでしょうか。 ここでは2パターンの目隠しフェンス後付け方法を解説いたします。

(A)既存フェンスにパネルを取り付ける方法


既存のメッシュ(網目状)フェンスに目隠し用のパネルを設置する方法です。
こちらのタイプはお手軽に目隠しの設置ができる反面、しっかりとした強度確保を行うわけではないため、設置できる高さが低めになる点には注意が必要です。


(1)準備する資材・工具

目隠しパネル、結束バンド、電動ドライバー、ねじ、軍手


(2)設置手順

パネルを仮置きして固定位置を決める
既存のメッシュフェンスに沿って、目隠しをしたい場所に目隠しパネルを仮置きします。
この時、目隠しパネルが浮いてしまうと安定せず危険なため、必ずブロックや地面などの設置面に半分以上乗るようにしてください。


結束バンド等で取り付ける
目隠しパネルの位置が決まったら、メッシュフェンスと接続するための結束バンドをパネルにビス止めしていきます。
パネル一枚に対し結束バンド6箇所以上を目安としてください。
ビス止めをした結束バンドをメッシュフェンスに通し、しっかりと締め付けて固定ができたら完成です。


(B)既存フェンスの内側にフェンスを新設する方法


既存フェンスよりも内側に、新しく柱を建てて目隠しフェンスを新設する方法です。
機能性・強度ともにしっかりとした本格的な目隠しフェンスを設置することができますが、工事内容としてはプロの施工業者が取り扱うレベルのものとなりますので、DIYに慣れた方が挑戦されることをおススメします。



(1)準備する資材・工具

目隠しフェンスパネル、目隠しフェンス柱、基礎石、モルタル、電動ドライバー、ねじ、バケツ、水平器、軍手


(2)設置手順

基礎石を水平に配置
フェンスの柱を建てる基礎石を地面に埋め込むため、まずはスコップで地面に基礎石用の穴を掘ります。
基礎石を穴に仮置きしたら、フェンスの水平を保つため、各基礎石の高さが合うように水平器を用いながら丁寧に調整していきます。


フェンスの柱を差し込み水平を確認
基礎石が水平に埋められたら、フェンスの柱を基礎石に差し込んでいきます。


モルタルで固める
差し込んだ柱を固定するため、バケツで練ったモルタルを基礎石に流し込んでいきましょう。
この時、各柱の高さが合うように再度水平を確認することに加え、基礎石に対して垂直に建っているかも併せて丁寧に調整します。
調整が済んだら、モルタルが固まりきるまで一日程度待ちましょう。


フェンスパネルを取り付ける
モルタルが固まったら、施工説明書に沿ってフェンスパネルを柱に取り付けDIY完了です。



ここまで目隠しフェンスのDIYについて解説いたしましたが、やはりしっかりとした目隠し効果と設置強度を確保しようと思うと、なかなか簡単にはいかない内容となってしまいます。特に大変なポイントとして、次のような点が挙げられます。

新設する場合は知識と技術が必要


パネルの後付けではなく一から柱を建てて設置する場合には、基礎石の配置や水平の調整、大きな部材の運搬、各部材の取り付け方など、
プロの施工業者が行っている工事と同等の作業をこなさなければなりません。
施工説明書などもプロ向けに作られていますので、初めて触れる方には分かりづらい部分もございます。
そのためスムーズにDIYを行うには、ある程度の知識や技術が必須です。



強度が必要な場所には向かない


目隠しフェンスはパネルの隙間が非常に狭く面が大きいため、風の煽りを全面で強く受けてしまいます。
そのため風に倒されないだけの設置強度が必要です。
既存フェンスにパネルを後付けする方法はそもそも強度基準が低く、柱を建てて一から新設する方法の場合にも商品強度基準を満たす施工を徹底する必要があるため、初心者にはハードルの高い問題となってしまいます。
もし強度を満たせずフェンスが道路側に向かって倒壊し、通行人にケガをさせてしまったとなっては大変です。
そのためもともと風の強い地域などでは、DIYで目隠しフェンスを設置すること自体あまりオススメができません。



高さ選びは慎重に


事前の計画段階でしっかりと高さ選びができていないと、設置後に「こんなつもりじゃなかった!」と後悔することになってしまいます。
というのも、目隠しできる範囲は立つ位置や姿勢で大きく異なってしまうのです。
一般的に目隠しフェンスは地面からフェンスの上までの高さが180cm程度あれば外からの視線をカットすることができると言われていますが、これはあくまで大人2人がフェンスを挟んで向かい合って立った場合のお話。
例えば、住宅内の床はお庭よりも数十cm高い位置にありますので、もしリビングに立って窓から外を見た時には、180cmのフェンスでは目線がフェンスよりも高い位置にきてしまい、少し離れたところにいる人と目が合ってしまうかもしれません。
こういったことは実物を設置して初めて気づくケースが非常に多いので、重点的に確認しておくようにしましょう。



採光性や風通しも考慮する必要がある


これも実際に設置するまでなかなかイメージしにくい点にはなりますが、目隠しフェンスは周囲からの視線だけでなく、風通しや日光もカットしてしまいます。
そのためいざ設置してみたら夏場に風が通らずお庭で過ごしにくくなってしまったり、日中も日当たりが悪くなって暗い印象になってしまったりということがあるかもしれません。
また、特に背の高い目隠しフェンスの場合、圧迫感も生まれてしまいます。
背が高く隙間の少ない目隠しフェンスはプライバシー保護の観点でいえば機能性バツグンですが、その分このようなデメリットになりうるポイントもありますので、バランスを見て商品選びを行うとよいでしょう。




プロの施工業者


結論、DIYでの目隠しフェンスの後付けは不可能ではありません。 ただし、よりしっかりとした目隠し効果や強度を保ちつつ、後から後悔しないようなフェンス選びを行うなら、プロの専門業者に依頼したほうが安心です。

プロの視点で最適なフェンスを提案


施工経験の豊富なプロの視点で現場を確認しますので、必要となるであろう目隠しフェンスの高さやパネルの形状など、
希望内容を基に最適な提案をしてもらうことが可能です。
また、住宅の雰囲気に合わせたデザインの商品提案もしてもらえます。



工事は全てお任せ


提案を基に工事の請負契約を交わしたら、その後の工事はすべてお任せできてしまいます。
プロの仕事で仕上がりがきれいになるのはもちろん、もし工事中に設置に関する想定外の事態が発生した場合にも経験を基に柔軟な対応をしてもらえます。



保証とアフターサービスがつく


専門業者に施工を依頼した場合、保証やアフターサービスもつくので安心です。
あってはならないことですが、もし施工に不備があった場合には保証内で修繕対応してもらえることがほとんどです。
DIYではもし施工に失敗してもすべて自己責任の一発勝負となってしまいますので、この点も業者に依頼する大きなメリットと言えるでしょう。




では、専門業者にはどのように依頼をすればいいのでしょうか?
方法自体は様々ありますが、施工実績や工事の品質、工事費用、保証内容など、実は業者によってかなりバラバラです。
大事なのは、豊富な施工実績を基に確かな提案をしてもらえる業者を選ぶこと。
その中で価格や保証内容も含め、総合的に比較検討するのがベストです。


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